• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第7章 誕生祝い to Masaki



なんだかんだ言いつつダブルデート状態で水族館を楽しんで。

相変わらずニノがソワソワしてるから、少し早めに約束した場所に行って雅紀たちを待っていたんだけど。

時間通りに現れた2人をみて吹き出してしまった。

「ぶはっ…」
「ちょっと、潤…」

智に窘められるが、すぐには笑いが収まらない。

だって雅紀が絵に描いたような浮かれ方してんだもん。

風間の手をしっかり握り締めて、へらへらニヨニヨだらしなく緩んだ顔をしてて。

何も聞かなくても告白が上手くいったのが丸わかりだ。

風間はあまりいつもと変わらず、雅紀のテンションの高さにちょっと困ってるようにも見えるけど。

その口元は幸せそうに綻んでいて。

そりゃそうだ。

嬉しいに決まってるよなぁ。
長い片想いが実ったんだもんな。

ずっと献身的に雅紀に寄り添っていたのを知っているから。

ああ、良かった…と心から思う。


「顔がキモいー!!」

ニノはヘラヘラしてる雅紀を見るなり嫌そうな顔を作って、速攻で雅紀に絡みに行く。

本当は誰よりも安心したくせに。
あんだけソワソワ落ち着かなかったくせに。

ほんと素直じゃねーよなぁ。

「キモいって言うな!」
「だってキモイもん!鏡見た方がいいよ!」
「幸せ溢れる顔になんてこと言うんだ!」

キャンキャンと始まったいつものじゃれ合い。

2人はそのまましばらく楽しそうに言い合いを続けてたけど、ふいにニノが口を閉ざして。

嬉しいようで寂しそうな。
どこか泣きそうな。

そんななんとも表現しにくい顔でじっと雅紀を見つめた。

/ 658ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp