第7章 誕生祝い to Masaki
「ありがとう…ごめんね…」
「そんな気にしないで、俺が勝手に好きだっただけだし…」
俺がちょっとしょんぼりしてしまったことに気付いたのか、風ぽんはそっと顔をあげると、ふわりと微笑んだ。
「その鈍さも相葉ちゃんらしくて、俺は好きだから///」
照れたようにはにかむ姿に、ズキューンと心臓を撃ち抜かれてしまう。
もう!!もうもうもう!!
可愛いがすぎるんだけど!!
キュンキュンが止まらないよ!!
「風ぽん可愛い!!大好き!!」
「ちょっ…苦しっ…///」
感情を抑えられずに、ぎゅうぎゅうと抱き締める腕に力を込めたら、風ぽんはジタバタもがいてたけど。
「絶対絶対大切にする…だからこれからもずっと俺のそばに居てね」
耳元で誓うように囁いたらピタリと動くのをやめた。
少しだけ体を離してみたら、風ぽんは目にうっすら涙を浮かべてて。
「うん…ずっと居る…」
俺と目を合わせて、しっかり頷いてくれた。
初めて見るような幸せそうな笑顔がとても綺麗で。
俺が風ぽんをこんな顔に出来たんだって思ったら嬉しくて。
幸せで幸せで、涙が出そうなくらい幸せで。
ヤバいと思った時には、もう涙がポロリとこぼれ落ちてた。
「ふふ、泣き虫」
風ぽんは笑いながらすぐにハンカチを取り出して、優しく涙を拭いてくれる。
風ぽんの目にはもう涙はなくて、いつもみたいに穏やかに微笑んでて。
俺だけ泣いちゃってるのがカッコ悪くて恥ずかしいけど。
風ぽんには、もっとカッコ悪くて情けない姿も散々見せてきてるから今更か。