第7章 誕生祝い to Masaki
風ぽんが何を聞きたいのかは分かんないけど。
もし俺がまだニノを好きだって誤解してるなら、それは解いておきたい。
「風ぽんの言う通り、俺はニノのこと好きだったけど…もう、自分の中で気持ちにケリはついてるよ」
自覚するのと同時に失恋して。
伝えることも消すことも出来なくて、ずっと胸の中で燻ってたニノへの想い。
でも、ニノと翔くんの気持ちが通じ合ったあの日。
泣いて泣いて、ひたすら泣いて。
涙が止まる頃には気持ちがスッキリしてた。
「そりゃ、ニノのことは今でも好きだよ?大切な幼なじみだから、ずっと幸せでいほしいと思ってる。でもね、ニノを幸せにするのは俺じゃなくていいんだ」
黙ってじっと聞いてくれてる風ぽん。
今なにを思ってる?
聞きたかった答えを俺はあげられた?
風ぽんの胸の内は分かんないけど、俺の口は止まらない。
この想いを伝えたい。
「俺が幸せにしたいと思うのは風ぽんだよ。風ぽんのことは俺が幸せにしたいし、俺が笑顔にしたい」
もし本当に俺に対して友情しか感じてないなら、俺からの告白なんて迷惑でしかないかもしれない。
でも違うよね?
やっぱり俺の勘違いじゃないよね?
「風ぽんのことが大好きだから」
「相葉ちゃん…」
だって俺を見つめるウルウル潤んだ目も、ほんのりピンクに染った頬も、俺のこと好きだって言ってるようにしか見えないもん。
「本当に俺のこと…?」
「うん!好きだよ!」
「俺ニノみたいに可愛くないよ?」
「何言ってんの?俺にとっては風ぽんのがニノより可愛いよ?」
「………っっっ///」
不安そうに確認してくるのも、照れて真っ赤になっちゃってるのも、本当に可愛い。
可愛くて愛おしい。