第7章 誕生祝い to Masaki
「ねぇ、風ぽん」
「なに?」
「俺さ、風ぽんのこと好きだよ」
胸の中が愛しさでいっぱいになったから、気持ちが溢れるまま口にしちゃったら。
「ぐっ…ごふっ…」
ちょうどパニーニをかじったところだった風ぽんが喉に詰まらせて盛大に噎せた。
「わっ、大丈夫!?これ飲んで!」
「うぅ…ありが…けほっ…」
「いいから飲んで!飲んで!」
本気で苦しそうにしてるから、慌ててペットボトルを渡して背中を擦る。
「……はぁ。ごめん、ありがと」
ごくごくお茶を飲んだら落ち着いたみたい。
言うタイミング間違えたな。
申し訳なかった。
「いや、俺こそごめんね。食べ終わってから言えば良かったね」
「え?えっと…」
「でもさー、言いたくなっちゃったんだよ。だって風ぽん可愛いんだもん」
だから仕方ないよねって言ったら、風ぽんはまた真っ赤になった。
「かっ、可愛いって…///ちょっと、相葉ちゃん!何言ってんの?」
「何って…だから、風ぽんのことが好きだよって」
「な、何で…そんなこといきなり…」
素直に答えたら、風ぽんはちょっと困ったような顔になってしまった。
あれ?
「言いたくなったから。風ぽんは?俺のこと好きじゃない?」
「えぇぇ…そりゃ、好きだけど…」
聞いてみたら、好きって言ってくれたけど…
なんか違う。
赤い顔で好きって言ってくれたのはめちゃめちゃ可愛かったけど、なんか違うんだよ。