第7章 誕生祝い to Masaki
みんなと別れたら、まっすぐにジェットコースターに向かって。
楽しくてテンションが上がっちゃって2回連続で乗ってから、フリーフォールへ。
ほんとはちょっとだけ心配してた。
風ぽんと2人きりになったら緊張しちゃうんじゃないかって。
具体的なことは何にも考えてないけど、俺は今日告白するつもりで。
告白するなら2人きりの時がいいに決まってて。
そんなの意識しちゃったら緊張するんじゃないかなって思ってたんだ。
でも実際に2人きりになってみたら、緊張感なんてカケラもない。
ただただ楽しい!めちゃくちゃ楽しい!
バカップルに惑わされる心配がなくなった分、より純粋に楽しめてる気がする。
「ねぇ、風ぽん。なんか食べない?」
アジの唐揚げは美味しかったけど、正直あれだけじゃお腹は全然満たされてなくて。
動いてたら、あっという間に腹ペコになってしまった。
きゅるる…と俺の腹が情けなく鳴るのを聞いて風ぽんがケラケラ笑う。
「うん、何か食べよ。ちょっと足りなかったよね」
近くで売ってたパニーニを買って、イートインスペースは満席だったから、今日も外のベンチに並んで座る。
「焼きたてで美味しいね」
「うん、美味しいねぇ」
天気は良いし、ご飯は美味しいし、隣には風ぽんがいて。
なんかすごい幸せだなぁ。