• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第7章 誕生祝い to Masaki



「おまえ、なんで知ってんだよ!??」
「あ、やっぱするんだ?」

口を押えてたニノの手を引っペがして、小声で詰め寄ったら、ニノはにまーっと笑った。

………っっっ!!
やられた!!

「カマかけたのかよ!!」
「んふふ♡絶対そうだと思ってたもんねー」

怒ってもニマニマ笑うニノはどこ吹く風で。

がっくりと肩が落ちるのが自分でも分かった。

まさかニノにバレてたなんて…
なんか猛烈に小っ恥ずかしいんだけど!!

風ぽんのことが好きだって、俺が気付いたの昨日だぞ?告白しようって決めたのも昨日だぞ?

なんで昨日の今日で、もうニノが気付くわけ?

この観察眼、本当に怖ぇよ…

思い返せば昔っから、ニノには嘘も隠し事も通用しなかった。

雅紀は分かりやすいんだよって何度言われたか分からないもんな。

自分のことにはめちゃくちゃ鈍いくせにさ。

人のことはよく見てんだよな…

「何ぶちぶち言ってんの!ほら、背筋伸ばして!」

盛大にため息を吐いてたら、バシッと背中を叩かれた。

「痛てーな!」
「ま、がんばんなさいよ!」

ニノはパチッとウインクを残して、やたらご機嫌で離れていった。

はぁぁ…

でも、まぁ。
きっとこれは素直じゃないニノなりのエールなんだろう。

ありがたく受け取っておこう。

/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp