第7章 誕生祝い to Masaki
それでさ、同時に分かっちゃったんだけど。
たぶん風ぽんも俺のこと好きだよね?
昨日の反応ってそういうことだよね?
自意識過剰な気もするけど、なんか変な自信があって。
風ぽんも絶対俺のこと好きだと思う!
でもあくまで俺の勘だから。
思い込みで突っ走っちゃダメダメ。
あんだけ誰がどう見ても両想いでイチャイチャしてたニノたちでさえ、肝心なことを言葉にしなかったせいで、すれ違って拗れに拗れて大変だったんだから。
あの騒動を教訓にさせてもらって。
俺はさっさと言葉にして伝えるよ!
昨日気付いたばっかだけど、今日告白するんだ!
それで、ちゃんと風ぽんの気持ちも確認して。
俺たちの関係を一歩前進させるんだ!
…ってね。
今日はそんな気合満々だったんだよ。
なのに、バカップルたちがまるで俺に見せつけるかのようにイチャつくから。
うっかり手を繋ぎそうになっちゃったり、今みたいに抱きしめそうになったり。
俺は理性と戦う羽目になっている。
だってさ、風ぽんは今日も可愛いし!
俺だってイチャイチャしたい願望はあるんだから!
でも、まだ風ぽんの気持ちを聞いてないのにうっかり手を出しちゃって。
それで実はやっぱり俺の勘違いで、風ぽんに思いっきり拒絶されたら…
友だちでもいられなくなっちゃうかもしれないから。
それだけは絶対絶対避けたいから。
だから順番は守らなきゃ!
気持ちの確認が一番だよ!
頑張れ、俺!
甘い空気に負けるな!