• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第7章 誕生祝い to Masaki



「キーホルダー…」

風ぽんは袋から取り出したキーホルダーを驚いたように見つめてたけど。

「そう!クリスマスプレゼント!ちなみに俺とおそろい!」

ジャーン!と俺のを見せたら、目をまん丸に見開いて、次の瞬間その顔がくしゃりと泣きそうに歪んだ。

ええっ!?
思ってた反応と違う!!

なんで?なんで??

もしかしてプレゼントなんて迷惑だった?
それとも俺とのおそろいが泣くほど嫌?

………えええっ!?
だとしたら俺も泣いちゃうよ?

風ぽんはすぐに俯いちゃったから今はその表情は見えないけど、見えないから余計に不安になる。

「か、風ぽん…?」

恐る恐る声を掛けてみたら、風ぽんはすぐに顔を上げてくれた。

若干目が潤んでるような気がしなくもないけど、とりあえず泣いてなかったことにホッとする。

「ごめん…迷惑だった…かな…?」

勝手に風ぽんは喜んでくれるって思い込んで買っちゃったけど。

どうやら俺のひとりよがりだったみたいで恥ずかしい。

「迷惑じゃない!そんなわけないじゃん!」
「いいよいいよ!ごめんね、迷惑なんて言えないよね…」

風ぽんはすぐに否定してくれたけど、さっきの表情が忘れられない。

きっと気を使ってくれてるんだろうな。
風ぽんの優しさに甘えて鵜呑みにしちゃダメだよね。

/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp