第7章 誕生祝い to Masaki
「キーホルダー…」
風ぽんは袋から取り出したキーホルダーを驚いたように見つめてたけど。
「そう!クリスマスプレゼント!ちなみに俺とおそろい!」
ジャーン!と俺のを見せたら、目をまん丸に見開いて、次の瞬間その顔がくしゃりと泣きそうに歪んだ。
ええっ!?
思ってた反応と違う!!
なんで?なんで??
もしかしてプレゼントなんて迷惑だった?
それとも俺とのおそろいが泣くほど嫌?
………えええっ!?
だとしたら俺も泣いちゃうよ?
風ぽんはすぐに俯いちゃったから今はその表情は見えないけど、見えないから余計に不安になる。
「か、風ぽん…?」
恐る恐る声を掛けてみたら、風ぽんはすぐに顔を上げてくれた。
若干目が潤んでるような気がしなくもないけど、とりあえず泣いてなかったことにホッとする。
「ごめん…迷惑だった…かな…?」
勝手に風ぽんは喜んでくれるって思い込んで買っちゃったけど。
どうやら俺のひとりよがりだったみたいで恥ずかしい。
「迷惑じゃない!そんなわけないじゃん!」
「いいよいいよ!ごめんね、迷惑なんて言えないよね…」
風ぽんはすぐに否定してくれたけど、さっきの表情が忘れられない。
きっと気を使ってくれてるんだろうな。
風ぽんの優しさに甘えて鵜呑みにしちゃダメだよね。