第7章 誕生祝い to Masaki
誕生日当日は午前中からバッティングセンターに行って、ファーストフードでハンバーガー食べて、ゲーセンで遊んで。
男2人クリスマスとは全く無縁な遊び方だけど、めちゃくちゃ楽しい!
周りがリア充なカップルだらけでも、ぜーんぜん羨ましいとか思わない。
女の子より風ぽんといる方が絶対楽だし楽しいもん。
次は何しようかーなんてニコニコしてる風ぽんも楽しめてるかな?
俺と同じくらい楽しいって思ってくれてたらいいな。
「あ、俺スポーツショップ行きたい!いい?」
「いいよ」
欲しかったものを思い出して今度はスポーツショップへ入る。
最新のバッシュを羨ましく横目に眺めつつ、俺の目的はバスケ専用ソックス。
そろそろ新調したかったんだよね。
「ねぇ、相葉ちゃん…」
どれにしようかなーって選んでたら、風ぽんが遠慮がちに声を掛けてきた。
「何ー?」
「あの…良かったら、それ…俺に買わせてくれない?」
「へ?」
一瞬なに言われたのか分かんなくて。
もしかして風ぽんも靴下がほしいのかなって思ったんだけど。
「その…誕生日プレゼントに…」
ちがった。
俺の誕生日プレゼントなんて考えてくれてたんだ!優しいなぁ、風ぽん!
でも明日みんなで水族館行くし、そのチケットがみんなからのプレゼントだから。
これ以上プレゼントなんていいよーって言おうとしたけど。
「相葉ちゃん俺の誕生日にプレゼント買ってくれたでしょ?だから俺も何かって思ってたんだ。でも何がいいか分からなくて用意できなくて…ごめんね」
「いや、そんなの全然謝ることじゃないでしょ!」
俺がしたことのお返しだと言うなら、素直に買ってもらっちゃっていいのかな?
でも俺は風ぽんのディズニーのチケット代払ってないけど…
「本当にいいの?」
「もちろん!」
「じゃあ遠慮なく…」
ちょっと迷ったけど、手にしてたソックスを渡したら、風ぽんは嬉しそうに笑った。