第7章 誕生祝い to Masaki
我が家は24日の夜に俺の誕生祝いとクリスマスを合わせたパーティーをするのが毎年のお約束なんだけど。
今回行く予定の水族館は、水族館だけで4つあって。
ショーもあるし、触れ合い系も充実してるし、釣りまで出来るらしい。
さらに遊園地が併設されてて、アトラクションもある。
…となると、朝から晩まで居なきゃ時間が足りない!ってことで。
今回は誕生日当日の24日ではなくて、翌日25日に行くことになった。
全然いいんだよ?
めいっぱい遊びたいしね?
でも24日はもう冬休みに入っちゃってるから、予定がない俺は家族以外に祝ってもらえない!
クリスマスイブだから、ニノにも智にもラブラブデートを楽しんで欲しいから、遊びには誘えないし。
いいんだけどさ。
仕方ないんだけどさ。
でもせっかくの誕生日なのにさみしいよー!!
…ってブチブチ嘆いてたら、優しい風ぽんが
「俺で良かったら遊ばない?俺も予定なくて暇なんだ」
って誘ってくれた。
これが思った以上に嬉しくて。
「マジで?やったー!風ぽんありがとー!大好きだー!」
「はっ!?えっ!?ちょっ…///」
勢いよく抱き着いたら、腕の中で風ぽんがジタバタもがいた。
なんだろね?
嫌がられるともっとやりたくなるよね?
小学生みたいな悪戯心が働いて。
風ぽんとニノってサイズ感同じくらいなんだなーなんて、どうでもいいことを考えながら腕を緩めずにいたら。
「く、苦しい………」
本気で苦しそうな声と共に腕をタップされたから、慌てて手を離した。
覗き込んだ風ぽんの顔は真っ赤になってて。
そんなに力込めてたつもりはなかったんだけどな…
「ごめん…大丈夫?」
「うん、大丈夫…」
大丈夫と言いながらも顔は赤いままだったから。
とりあえずものすごく反省しといた。