第4章 生徒会
そのままダラダラと3人で喋ってたら
「失礼します!松本先輩はいらっしゃいますか?」
突然、入口からキビキビとした声が聞こえてきて。
反射的に振り向いたら、やたらと男前な子が遠慮がちに教室内を覗き込んでいるのが見えた。
「え?カメ?」
少し驚いたような顔をして潤が腰を上げる。
「カメ?だれ?」
怪訝そうに聞いたのはニノで。
何でか微妙に怖い顔をしている。
どうしたんだろ?
「ああ、中学ん時の野球部の後輩。亀梨っつーの」
潤は簡単に答えると
「久しぶりだな、どうした?」
なんて言いながらそのカメナシくんに近付いて行く。
その気さくな態度とどこか嬉しそうな笑顔に、仲が良い後輩なんだと分かる。
「潤は野球部だったのか…そういえば聞いたことなかったなぁ」
中学は部活が必須だったとは聞いたことあるけど、何部だったのかは知らなかった。
野球部かぁ…
潤が野球してる姿とかあんまり想像つかない。
もしかして坊主だったりしたのかな?
想像したらちょっと笑えるけど、イケメンはたとえ坊主頭でもやっぱりカッコイイかも…
そんなことをつらつら考えていたら
「なに呑気なこと言ってんの!?ほかに考えることはないわけ!?」
さっき以上に怖い顔したニノに怒られて。
「ええ?ほかに?ええっと…この学校、顔が整ってるやつがやたら多いな…とか?」
「ちがう!!」
全くもって意味がわからないけど、とりあえず他に気になったことを口にしてみたらもっと怒られた。