第4章 生徒会
「ねぇ?なに怒ってんの?」
聞いてみてもニノは答えてくれずに、潤とカメナシくんを睨むように見つめてる。
仕方なく俺も黙って2人を見ていたら
「先輩、すみません。お話したいことがあって、少しだけお時間いただけませんか?」
「今?それはここじゃダメな話?」
「えっと…出来れば…」
そんな会話が聞こえてきて。
チラリとこちらを見たカメナシくんは、ビクッと怯えたように肩を揺らして、気まずそうに目を逸らした。
見ればニノが敵意剥き出しにカメナシくんを睨み付けていて。
「ちょっと、ニノ…」
ニノがなんでこんな態度を取るのか分からなくて窘めようとしたけど、ニノは聞く耳を持ってくれない。
困ってたら、潤がこちらに戻ってきた。
「ごめん、なんかよく分からないんだけど話があるみたいで…少し席外しても大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
潤は申し訳なさそうだけど、ニノには俺がついてるから別に問題ない。
「ごめんな、すぐ戻るから」
潤は俺の頭をくしゃっと撫でると
「何かあったら連絡して」
スマホをズボンのポケットに突っ込んで教室を出て行った。
潤のことも睨んでいたニノは2人の姿が見えなくなるなり
「なんなのアイツ!!潤くんには智がいるのに!!」
と、机をペシペシ叩きながら憤慨し始めた。
ニノがこんなに怒るなんて珍しい。