第4章 生徒会
どんどんネガティブになるのを止められない。
勝手に不機嫌になって、勝手に落ち込んで。
情緒不安定すぎる自分に嫌気がさして、ますます気持ちが沈んでいく。
「ごめん!ごめんね、カズ!ちゃんと聞くから!もう一度話してくれる?」
そんな俺に、翔ちゃんは慌てふためいて何度も何度も謝ってくれて。
そりゃ俺はさみしかったけど。
こんなに謝らなきゃいけないほど悪いことしたわけじゃない。
俺が勝手に拗ねてるだけなのに…
こんなめんどくさいやつに、なんでそんなに優しくしてくれるの?
申し訳なくて。
でも嬉しくて。
胸がぎゅっと苦しくなって、翔ちゃんの胸に顔を埋めるみたいに抱きついた。
「わっ…どうしたの?」
翔ちゃんは驚いた声を出したけど、すぐに優しく包み込んでくれる。
翔ちゃんの腕の中で深呼吸したら安心して力が抜けて。
沈んでた気持ちが少し浮上する。
「カズ?ふふっ、可愛いなぁ」
甘えるみたいに頭をぐりぐり押し付けたら、翔ちゃんはクスクス笑いながら頭を撫でてくれて。
優しい声とあったかい手にますます安心して、ちょっとだけモヤモヤを吐き出してみてもいいかな…なんて思えてきて。
「翔ちゃん…」
「なに?」
そっと見上げたら優しく先を促してくれるから。
「………俺のこと、好き?」
「もちろん!大好きだよ!」
勇気を出して聞いてみたら、力強く即答してくれた。
もちろん嬉しい。
ものすごく嬉しい。
でも本当に聞きたいのは、この先なんだ。