第2章 買い忘れは無き様に。
「あー愉快、笑わせてくれるわロー。これから暫くその香り漂わせるんでしょ?」
「……うるせぇよ」
「早く島見つかるといいね…ぷぷっ」
出来るだけ笑いを堪えようと気を遣っているらしいが、明らかに腹は真っ黒だ。
情けをかけたような瞳がローを捉えている。
なんでこんなに愉快かって、本人無意識なのが面白い。
「てめぇいい加減にしろよ…ケツに一週間洗わねぇペ○ス突っ込まれてもいいのか?」
「うわ不潔、それはマジやめて…本ありがとね〜」
冗談にも聞こえなかったのか本気で軽蔑するような眼差しを最後に、上手い事逃げようとするエリナの背中を追う気もせず、ローは盛大な舌打ちをしてやった。
「………」
一人になって自分の体の匂いを嗅ぐ。
エリナの香りがした。
「俺は悪くもねぇけどな…」
それから次の島までクルー達にいい匂いがすると散々からかわれたのは言うまでもない。
「キャプテン最近女の子系の超いい匂いしないか?」
「ああ…でもあの顔であの香りはすごく微妙だ…」
END
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見た目に似合わずいい匂いのするローさんを書いてみたかったのです(笑)