第4章 I feel frustrated Whiteday
「まさか毒入りじゃないよね?」
「ご所望だったか?」
「ふふ…冗談よ。乾杯」
静かな夜にグラスのぶつかる音が響く。
ソファに腰掛け、流れる時間が酷くゆっくり感じた。
こうやってローと部屋でお酒を飲むのは初めてで、なんだか新鮮だった。
「ん、美味しいこのシャンパン!」
「お前が生まれた年の銘柄らしい」
「ええ⁉高そう!ていうか中々キザな事するじゃない」
センスいいなこの野郎と、どこか悔しかったけど美味しいシャンパンをローと一緒に楽しめる事が嬉しかった。
だから私はいつもよりハイペースで飲んでしまって。