第3章 an aphrodisiac Valentine.
ローは時間が経つ程に体の異変を感じていた。
「はぁ…畜生…ッ」
ゆっくりと、だか着実に体をじわじわと襲う何か。
「く…ッ」
体温が上がり、脈拍が速くなる。
息も荒く、その吐息も熱い。
何が原因なのかは分かっていた。
「あの野郎…喧嘩売ってくれるじゃねぇか」
時間の問題だと思ってはいたが、その逆で症状は酷くなる一方。
緩効性だったのだ。
ローはその扉をノックもせず開けた。
肩を跳ねて驚くエリナを視界に捉える。
その姿を見たら、タガが外れた。
「ちょ…んッ!」
ソファに座っていたエリナへ覆い被さり唇を奪う。
荒々しく唇を貪りながら彼女の体を弄る。
「やっ…ちょ、何⁉」
唇を放した途端声を荒げるエリナを御構い無しに衣服を乱暴に剥ぎ取って行く。
「やっ…ちょっと、ロー⁉」
彼女の両手を頭上で固定し、現れた胸へ舌を這わす。
「んあっ」
突起を舌で転がし、片手で彼女の両手を固定しながら空いたもう一方の手で濡れてもいない彼女の中へ指を突っ込む。
「やっ、…やだ…!ロー!」
悲痛な彼女の叫びが聞こえる。
だが、理性なんて当に無くて。
荒々しくエリナの中を指で犯す。
「っは…ッ、ああっ」
涙を浮かべながらその行為に耐えるエリナを見て、ローは限界を思い知った。
「ああああっ!」
乱暴に指を引き抜き、ずぷり、と自身をあてがう。
そして激しく腰を打ち付ける。
欲望の赴くままに、ただ一方的に。
「あっ、あっ、あっ」
激しい律動に揺れるエリナの体とふくよかな白い胸。
その光景さえ理性を奪うには簡単で。
ローはがむしゃらに腰を打ち付けた。
「やっ、やっ、…ああ!」
体は正直でだんだんと痛みが悦楽に変わりエリナの喘ぐ声も艶がこもったものへと変わる。
「はぁ…ッ、ああ!ロー…ッ」
「…ッ、」
欲望の赴くまま、その行為は激しさを増す。
「…ッ、く…!」
エリナの腹へ勢いよく精を放った。