第4章 キヨと生放送
キヨ『…あのさ』
『?なに』
ちょいちょいとキヨは私の奥に指をさした。
指をさしたその先には
…小型カメラがあるではないか。
そんなの解説する必要はない。ほんとにおかしいと思ってたよ。こんなの。いきなりデレ始めるし。
意味不な態度をとったのはこのためなのか。
キヨ『…怒ってる??』
『…いや……』
怒るにも何も、悔しさでいっぱいだ。
キヨ『じゃぁ、これ、動画にして投稿していいよね☆』
『は?』
何言ってんだこいつ。
キヨ『だーかーらー、言ったじゃん?今日は生放送だって』
『…これ生放送じゃなくてただのドッキリをする動画を作ったんでしょ…?』
キヨ『…でもいいの!!俺、生放送は緊張するからw』
『……。やだよ?わたし』
キヨ『なんでよー?』
『動画に映るも何もさ、私そこまで人気じゃないじゃんか…。この動画見た人、絶対誰?ってなるよ』