第6章 フジと生放送
『あー!これ可愛い…!!』
『なにこれw面白そう…ww』
『…………美味しそう…』
フジ『ww、ひいろちゃん、ヨダレヨダレw垂れそうだよw』
私はビックリしながらもタオルで拭く。
フジ『ひいろちゃんは可愛いなぁw』
やめてくれフジさん…その一言で女の子は簡単に堕ちてしまうんだから…。
なんて無邪気なんだ…………。
フジ『…………あのりんご飴?』
フジさんは私の耳元で囁いた。
耳はかなり弱いので、その反動で身体がびくっとなる。
『っひゃ…!?』
軽く睨みつけながらもフジさんを横目で見る。
フジ『ひ、ひいろちゃ…、その反応は反則だよ…』
どうやらフジさんは…照れてる………?ようだ。
さっきみたいに顔と耳が真っ赤に染っている。
そして口元を隠しながら驚いて…る。
『フジさんやめて…くださぃ…!』
フジ『あ、あ、。ご、ごめんね。』
スッと視線を戻した。
フジ『あ、あのりんご飴、…食べたいんだよね?』
『えっ…ま、まあ!』
……それは事実ですw
フジ『了解。じゃあ買ってくるから待ってて。』
『っええ??!ちょ、待ってくださ…!』
スタスタを先を歩いていく姿を、私は呆然と立ち尽くし、見物するだけだった。