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拾った恋は、18禁

第2章 真っ昼間のにわか雨


なんなの、これ。
いや、このくらい今の若い子は普通なの?


「ほんとだ、噂どーりだね」


「何何?なぎ、なんて言ってんの?」

梨花のため息に、同調するように湊が食い付く。
ぴょんぴょん跳ねるしっぽと耳は、絶対梨花にも見えてるはず。


「カッコいいとか?」
「………うるさいとか」
「優しいとか?」
「なんもしないでゴロゴロゴロゴロ、大嘘つきだとか」
「エッチも上手だとか?」
「!?」

「…………っで!」


思い切り後頭部にお見舞いしたげんこつは、彼の生命力を奪うのに成功したらしい。
ダメージは大きかったらしく、なかなか頭押さえたままはい上がってこない。


「すごいね、息びったり」
「は?」
「夫婦漫才みたい」
「梨花?」
「ずいぶんとなつかれてるじゃん」
「迷惑」
「そう?久しぶりに見たよ、あんたが楽しそうなの」
「梨花が来てくれたからでしょ、楽しいの」
「ふぅん」
「何よ」
「まぁ、そーゆーことにしてあげてもいいよ」


ふふん、なんて。
勝ち誇ったようにみせるドヤ顔したって。
『そーゆーこと』以外に楽しいのなんてあるわけないじゃない。
早く出ていって欲しいんだから、こっちは。
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