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それいけ信玄さま! *イケ戦*
第3章 ひこうしきかいだん
廊下に気配を感じたのはその時で、見やる間もなくすぐに襖(ふすま)が開いた。
「少し用が出来た」
「どちらに?」
「野暮用って奴さ。すぐに戻る」
「おやつはまだ早いですからね信玄さま。つーか開いてねーし」
「幸にはいつも見破られるなー。残念だが仕方がない。今日は諦めるとするか」
信玄さまが戻っていったのを見計らったように、何か変じゃないかと佐助が呟く。
「佐助もそう思うか?いつもなら黙って出掛けるのに」
「うん。信玄さまらしくないと言うか………ちょっと、つけてみよう」
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