第9章 ○気付いた気持ち
「っく、はぁ…、すごい、締まるねっ。ほら、分かるっ?俺たち今セックスしてるんだよ?気持ちいいでしょっ。」
「んんぅんーー!ん"ーーー!!」
膝を抱えられ、宙に浮く身体。
男が腰を大きく揺らして打ち付けてくる。
その度にパンッパンッと肌がぶつかる音が鳴り、思わず耳を塞ぎたくなる。
「入団してきた時からずっと犯そうと思ってたんだーっ、可愛い顔見れないのは残念だけど、それはまた今度にすればいいしねっ…!」
また今度…?
この地獄は繰り返されるの?
激痛と屈辱からくる涙は止むことを知らず、目から溢れては目隠しされている布に吸い取られていく。
激痛で力む膣を良いように勘違いしている男の呼吸が段々と短くなっていく。
「はぁっ、ソフィアちゃんっ、俺、もうイきそうっ…。ねぇっ、ナカ、出してもいいっ?」
「ん"ん"っ!ん"んーー!!」
どんどん速度を上げて打ち付けられる腰に、もはや抵抗する気力も失くなってきた時。
"ソフィア。"
低くて甘い声が聞こえた。
真っ暗な筈の視界に光る金色。
それは私が心臓を捧げた唯一の人だった。