第9章 ○気付いた気持ち
「ごめん、あんまり時間無いから、もう下触るね?」
その発言に身体がピクリと硬直する。
早く抵抗しないと…!
頭では理解していても、身体が言うことを聞いてくれない。
脳が働くことを拒絶しているのか?
そんなことを考えているうちにも身につけているものはどんどん剥がれ、あっという間に外気に晒される。
再び足を抱えられ相手に向かって開脚するような形にさせられる。
「うわー…、全然濡れてないなー。まぁ、いいや突っ込めれば。」
本当に同じ人間の言うことなのだろうか。
遠慮も慈悲もない言葉に思わず涙が溢れた。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえた直後、熱い塊が膣口に擦り付けられる。
「俺のでちょっとは濡れたでしょ。じゃあ、挿れるね。」
「ん"ん"ーー!!」
余りの痛みに喉が裂けるほどの叫び声を上げる。でも、その声は誰にも届くことなく、咥えさせられた布きれに吸い込まれていった。