• テキストサイズ

【進撃の巨人】黄金の翼

第8章 壁外調査






「開門始め!」



その声を合図にウォール・ローゼの門が、ギギギ…と音を立てながら上がっていく。

風が門からなだれ込み、兵士達の外套を揺らした。






「これより!壁外調査を開始する!前進せよっ!!」





エルヴィン団長の喚声を合図に、兵士達が馬で一斉に駆け出した。


ソフィアは黒い馬に乗ったリヴァイに先導され、市街地を走る。






ここは、かつて自分達が暮らしていたウォール・マリア。

目線を上げれば、右斜め前に、そして前方にも巨人が姿を見せる。




あぁ、懐かしい。


ハロルドおじさんとフレアおばさんを一瞬にして亡くしたあの日。

己の非力さを憎んだあの日。






もう同じ過ちは繰り返さない。





私は兵士になり強くなった。



おじさん、おばさん、そこから見ててね。

きっと、人類の平和のために立派に戦ってみせます。






「巨人は援護班に任せて前進しろ!進めぇ!!」




今日もまた人類は恐怖から逃れるために声を上げ、恐怖を絶やすため戦う。




兵団はまもなく市街地を抜け、壁の外へ出ようとしていた。






/ 91ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp