第6章 歓迎会
「おい、ソフィア。」
「はい。」
「俺はそろそろ戻る。後はお前の好きに動け。」
「分かりました。わざわざ付き合って頂いてありがとうございました。」
ソフィアが笑顔で挨拶すると、リヴァイはスッと手を差し伸べる。
「これからもよろしく頼むぞ、ソフィア。」
「任せてください、兵長。」
お互いの手のひらを固く握り合う。
いつも冷静に見えるリヴァイの手は、思ったよりずっと暖かくソフィアの体温を高めていく。
「じゃあな。」
「お疲れ様でした!」
スッと離された手に少し物悲しさを覚えるが、ソフィアは不思議と満足感に満たされていた。
「アリアナのところにでも行こうかな。」
ポツリと呟いた一言は誰の耳に届くこともなく、その場の空気に消えていった。