第6章 歓迎会
エルヴィンの姿が見えなくなった途端に机に突っ伏し、ため息をつくソフィア。
「はぁ…、リヴァイ兵長。」
「なんだ。」
「エルヴィン団長はとんでもない人たらしですね…。」
ソフィアがそう言うと、リヴァイは首を傾げる。
「そうか?俺が知ってるエルヴィンは興味のないことにはとことん冷めた奴だが。」
まぁ、愛想を振りまくのも上手い奴ではあるがな。
リヴァイがそう付け足すと、ソフィアはやっぱり!と勢いよく顔を上げる。
「あんな激務のなかで、私みたいな新兵にもあんなに優しくしてくれるなんて、エルヴィン団長は本当にすごい人です。」
…おい、エルヴィン。
盛大に誤解されてるぞ。
心の中でエルヴィンに同情しつつ、ソフィアの鈍感さに驚く。
普通、あそこまでアピールされたら少しは気があるんじゃねぇか、と気付くもんだろ。
こいつは馬鹿というよりアホだな。
俺はこんなお子ちゃまはごめんだが、エルヴィンも何を考えているのか。
まぁ、俺の知ったことじゃねぇが。