第4章 出会い
「訓練兵整列!壇上正面に倣え!」
一人の兵士の声が響く。
「アリアナ、あなたは私の大切な友人。あなたがどんな選択をしようと、私はあなたを応援する。だから、あなたも私の選択を少しでもいい、応援して?そうすれば勇気が湧いてくるの。」
アリアナの手を握るソフィアの手は少し震えている。
当たり前だ、怖くないはずがない。
それでも彼女が強いのは迷いがないからだ。
ならば、私もその志を一緒に背負わせてほしい。
「分かった、約束する。この先あなたがどんな選択をしても、私だけはあなたの味方になる。」
「…ありがとう、アリアナ。」
若い少女たちの約束が、今ここで交わされた。
「もうすぐでエルヴィン団長が登壇される!急いで位置につけ!」
再び兵士が声を上げる。
「行こうか、アリアナ。」
「うん、ソフィア。」
緊張した面持ちの訓練兵たちが列を作っていく。
そして、しばらくの沈黙の後、ドンッドンッと勇ましい音を立てながら登壇する人物が現れた。