第3章 訓練兵団解散式
「なぁ、お前ら、ちょっとイチャつき過ぎじゃねぇか?」
同期の兵士がニヤニヤしながら近寄ってきた。
「そうよ〜。二人とも美男美女だからモテるのに、二人がくっついてたら誰も文句言えないよねー!」
たとえ兵士でもこの手の話題は必ず盛り上がる。
それに色々男女のことに興味の湧いてくる年頃だ。
まさにこの二人は格好の的だった。
「ねぇ、二人ってどこまで進んだの!?」
「どこまで、って言われても…。まず付き合ってないし。」
「「「はぁーー!!?」」」
「ちょっ、うるさい。」
同期の兵士達から悲鳴にも似た声が溢れる。
「な、ならアランのこと狙ってもいい…?」
「別に、いいんじゃないの?」
ソフィアは女性の新兵から確認のように声をかけられる。
また、向こうではアランが男兵士に囲まれており、なにやら騒がしい様子だった。
「なら、ソフィアちゃんってまだ恋人いたことねぇの!?」
「あぁ、俺の知る限りではな。」
「マジかよ!ヤベェ、俺本気で狙おうかな?」
「勝手にすればいいが、ソフィアを傷つける事だけはするなよ。」
「分かってるってば。そんな怖い顔すんなよ〜。」