第3章 真選組慰安旅行篇
⑥ ~怪談大会~
「んじゃ、話すぞ。」
-土方が怪談を話し始めた。
ある夜、男が一人で歩いていた。
男は、酒を飲んでいて酔っ払っていた。
マンションまでの道のりを歩いていると、後ろに女がいた。
其の女は、やけに青白く存在感のある女だった。
「気味が悪いな…」
と思ったが気にせずに歩く。
しかし、女は何処までも着いてきた。
怖くなりマンションへと足取りを速める。
そして、急いでエレベーターに乗る。
其の女は、まだ外にいるようで、自動ドア越しに見えた。
こんなときは、決まってエレベーターが来るのが遅い。
「早くしろよ…っ!!」
そう願っている間にエレベーターが来る。
其れにのって自分の部屋へと急いだ。
しかし、やはり女が気にな男は一階へと戻ってきた。
そして、角のほうからそっと、覗く。
すると…
「みーつけた。」
女が自分の背後から、恐ろしい形相で囁いた。
「こんな感じ、だが。」
全員其の侭悶絶した。
「…土方、話すの上手いな。」
「でも、やりすぎでさァ。」
「雪乃さん、フリーズしてます。」
山崎の浴衣の裾を握ったまま、雪乃は魂が抜けてしまったように凍っていた。
「雪乃ーっ!!」
土方が駆け寄る。
そんな中、
「次、俺でさァ。」
と鬼畜にも怪談を話そうとしている沖田がいた。