第3章 真選組慰安旅行篇
③
「しかし、まぁ雪乃の浴衣姿は結構…。」
「旦那、今なら寝巻き姿の写真、3枚セット1万円で売りやすぜ?」
「マジでか!…でももうちょい安くならない?」
「つか、何時撮ったんだよ、んな写真…。」
「山崎に撮らせやした。」
「「それ、軽く犯罪だぞ?」」
そんな会話をしながら、男たちは風呂へと向かう。
雪乃とは別々に温泉へと向かい、更衣室で風呂を脱ぎ浴槽へ浸かった-
「あれ…なんで皆さんが!?」
筈だった。
「「「… … … … …。」」」
何故雪乃の声がするのだろう。
声のほうに眼を向けても、中2の男子の妄想じゃあるまいし、
雪乃が居るわけが…
「「「…なんで居る!?!?」」」
「知りませんよ!!…もしかして、混浴ですか?此処。」
引き攣った笑いを浮かべながら、4人は言う。
そして、自分たちが入ってきた扉の方へと向かう。
其処には、
「此処から先、混浴。」
としっかりばっちり記してあった。
何度も見返すが結果は同じ。
4人はしょうがなく浴槽へと戻る。
「…まぁ、しょうがないよな。」
「あれ、読んどきゃよかった…。」
「そもそもあんな看板あったんですか…?」
「後悔は多くあったけど、此処まで後悔したのは初めてでさァ…。」
げっそりと湯に浸かりながら呟く。
「と、とりあえず体洗ってきますね…」
そういって雪乃が風呂から出る。
「あ、っ。」
小さく声がした。
男たちは振り向く。
雪乃の身体に巻かれていたタオルが床に落ちる。
其の上には、白く細い、やや赤く色づき艶やかな肢体が…
「み、見ちゃ駄目です!!!」
そして、風呂桶が顔面にヒットする。
男達の意識は、其の侭飛んでいきました。
あれ、作文?