第3章 真選組慰安旅行篇
原作、「第三百三十四訓~第三百三十六訓」が、元になっています。(一部原作で登場キャラは主人公と真選組メンバーと銀さんです。)
①
「また慰安旅行、ですか?」
雪乃が、炬燵の蜜柑を食べながら近藤たちに聞く。
すると、近藤は
「また松平のとっつぁんに言われて、な。」
と答えた。
すると、土方は少し溜息をついて、
「あのおっさん、どれだけ俺達を休ませたいんだよ…つか、もしかしたらまた将軍の警護かも知れねぇし…」
と疑うように言う。
沖田は、
「雪乃、こういう人の好意を素直に受け止められない奴は置いて行きやしょう。」
とさり気無く雪乃の肩に手を置く。
土方は、其れを見逃さず、
「テメー、其の手を離せ。」
と言った。
其れは、土方一人の言葉のはずだった。
しかし、もう一つ全く同じ言葉を発したものが居た。
「…なんで、てめぇが此処に居るんだよ。」
「…万事屋の旦那。」
「銀時、さん?」
「あ、バレたか…。」
なぜか、、銀時が雪乃の後ろに居た。
土方は、不機嫌そうな顔で
「どうして此処に居る?」
と訊ねた。
すると、銀時は
「いやさ、あのミントンの人?に依頼を頼まれてたから、ついでに寄ったら慰安旅行とか聞こえてきて…で、ついて行っちゃおうかなー、と…。」
と気まずそうな顔で言う。
銀時以外のメンバーは、はぁ、と溜息をついた。
「まぁ、しょうがないから旦那だけ連れて行きやしょう。其のほうが面白そうでさァ。」
という、沖田の一言で連れて行くことは決定したのであった。
土方「そういや、山崎の依頼ってなんだよ。」
雪乃「ゴキブリ退治だそうです。」
土方「………。」