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桜花繚乱!

第7章 屯所怪奇事件篇


五.

「で、何で亦こいつらを呼んだ?山崎。」
土方が山崎を睨む。
山崎は、ひぃ、と声を上げつつ
「祓い屋なんてこの辺で聞いたことありません!!其れに、全開の騒動は結局旦那達のおかげで解決したし…」
と、言い訳をする。
土方は、はぁ、と溜息をついて諦めたように
「…なら、もうしょうがねぇからこいつらに任せる。」
と言った。
すると、銀時がここぞとばかりに
「その代わり、報酬はたんまり出せよ?」
と笑いながらいった。(眼は笑ってなかった。)


-屯所、応接室にて。
「で、其の黒い女、というのはなんなんですか?」
新八がお茶を置きつつ、訊ねる。
近藤は、首を少し振りつつ
「其れが、よく分からんのだ。倒れた隊士が全員そういっている、というだけでな。」
と言った。
「なるほど…そういや、其の赤黒い女?は何時から出た?」
「銀時さん、赤黒い女ってなんですか、さらにホラーになってます。」
雪乃が突っ込みを入れる。
その後沖田が、
「怪談話をした夜でさァ。」
と話し始める。
すると神楽が、にやにやとしながら
「もしかして、サドが召喚した奴じゃないアルか?」
という。
すると沖田は、
「お、よく分かったなチャイナ。土方このヤローを殺ろうと思ってつい先日…「総悟ぉ!てめぇ、今すぐ切腹しろやァ!!」
あらら、聞こえてたんですかぃ?」
と悪びれも無くいった。
「と、とりあえず黒い女を捜しましょう?」
と雪乃がいい、その場はひとまず収まる。
「で、どうやって探すんですかぃ?」
と沖田が質問すると、銀時は少し考えたようなそぶりを見せ、そのまま雪乃へと眼を向ける。
そして、雪乃を除く5人へと耳打ちをする。
そして、頷いた後

「よし、雪乃。お前が囮だ。」

と言い放ったのであった。
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