第7章 屯所怪奇事件篇
(此れは漫画本編の蚊の天人の話が元になっています。でもほとんどオリジナルなので本編を気にせずにお読みください。)
一.
-とある真夏の夜のこと。
真選組の隊士達は、大広間に集まり恒例の怪談話をしていた。
現在、真選組の中でも怖い怪談を話すとされる稲川さんが話している。
「で…その赤い部屋って言うサイトにアクセスしたのよ。そのサイトの内容は、クリックすると「貴方は/好きですか?」って出るんだよ。」
雪乃、山崎、近藤の3人は固まって話を聞いている。
「で、其のポップアップを何度もクリックしていくと、最終的に「貴方は赤い部屋が好きですか?」ってなるんだよ。」
そして、次の言葉を待つ。
「で…其処まで出てきた後に、そのポップアップをクリックすると…」
-ゴクリ、と唾を飲み込む音がする。次の瞬間、
『マヨネーズが足りないんだけどおぉぉぉ!!』
「「「ぎゃぁあぁぁああああああっ!!!」」」
ぱっ、と明かりがつく。
「副長!!またですかぁ!?良い所でそういうの止めて下さいよぉ!!」
複数の隊士が講義する。
土方は、片手に皿と焼きそばを持ったまま、
「うるせぇ、マヨネーズが切れたんだよ。」
と皿を見せる。
其の皿の中には、嫌というほどマヨネーズがあり、もう焼きそばではなく黄色い何かであった。
其れを見ていた雪乃は、
「そっちのほうがホラーですよ!!」
と突っ込んだ。
「とにかく、マヨネーズ買いに行きましょう?土方さん。」
雪乃と、土方が部屋を出る。
其の後ろで、
「とにかく、話を…って、局長が、マヨネーズで気絶したあぁぁっ!!」
と、新しい悲劇が起こっていたのを二人は知らない。