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唐揚げは好きです!キョンシー揚げはいりません!!!!

第1章 ここが私の特等席 (短篇)









「おい!それは私の弟子だ」



閻魔大王が吐きだした地鳴りみたいな声で
そんなことを言うから
とても驚いてしまった…
…どうやら、周りの人達も瞬時に同じことを思ったようで
誰も身動き出来ずにいた



あの場所から遠ざかり

私は…先生のお説教を受けている

「全く!目を離した間に何をしとるんだ!ワシが来なければどうなっていたかわかっているのか!!人買いに攫われていたかも知れんのだぞ!おい、リィ聞いとるのか!」


長いお説教を一息に吐き出し続ける先生…
私の反論は一切受け付けない…
このまま黙って聞いておこう
あれ?

何だろう?

さっきから足に違和感が…
私が足首を気にした頃


「ん?どうかしたか?」



怒りに燃えていた先生の気持ちが収まってきたのか
私の異変に気付いた


そっと隠そうとするけれど


私の足元を見ながら屈む先生の目は誤魔化せない


「何だ、足を捻ったのか?」

そんなことは無いですって言い逃れたいのに


「阿呆だな」


と、言われてしまう


言葉は荒っぽく刺々しい
だけど
その手付きは優しく丁寧だ…
まるで
壊れ物でも扱うようで…


ー先生!もっもういいですからー


先生の指が触れるたびに、ピクリと動いてしまうから
恥ずかしくて仕方ない…


「何を言っとる!ほれ!!」


ーはっ、はい??ー


「早くせんか」


ーいやいやいやいや…恥ずかしいですから!!!!ー


「何を言っとるんだ今更」


この歳でおんぶって…


「歩けるのか?その足で…」


ううううぅ


「そんなに嫌なら、抱っこにするか?」


このままだと、無理矢理お姫様抱っことかしかねない勢いだ
恥ずかしい気持ちを押し殺し
先生の、意外に広めの背中に
体をぴったりくっ付けて
おんぶしてもらった…


「軽い…ちゃんと食べとるのか?あ、いや…ワシと同じ物を食べとるか…」


私の足に響かないように、ゆっくりゆっくり歩いている先生


ー先生?ー


「なんだ?」


ーお祭り楽しかったですね?ー


「う…まぁまぁ…だな」



先生の耳が、りんご色に染まっているのを見て
此処が私の居場所なんだと実感する

憧れの人の背中
此処を守れるならば
私はなんだってしよう




今だけは、ここが私の特等席




end


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