唐揚げは好きです!キョンシー揚げはいりません!!!!
第1章 ここが私の特等席 (短篇)
ー先生?ー
「何だ、リィどうした?」
ー今から、私とお祭り行きませんか?ー
そんなわたしの言葉に、先生のつぶらな瞳がキラキラした瞬間を
わたしは見逃さない
「お、ま、つ、り??何だ、そんなものやっているのか?」
ワシはそんなモノ興味無いだとか、リィまだまだ子供だなぁとか、なんか色々文句を綺麗に並べてるけど
先生が、お祭りにすっごく興味があって…見に行きたくて子供みたいにソワソワしてるってこと…私知ってます
だって、さっきから…先生の眉ピクピク動いてますから!
「コレは、ワシからの小遣いだ…無駄遣いは」
ーはい、わかっています。無駄遣いはしません。その代わり…私と、お祭り行きましょう?ー
子供達が駆け出していく
みんな、手に綺麗な飴を入れた袋を持っている
向こうから歩いている男の人は、子供に肩車をしてあげてて
その子供はお父さんの肩って名の特等席ではしゃいでる
そんな微笑ましい親子の姿
それを見て先生は、何を思うんだろ?
あれ??そういえば先生は??
屋台の前で、小さな子供達に囲まれているのは、見覚えのある後ろ姿
ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ
先生が放った投げ矢は
的のど真ん中に当たった
カラン、カラン、カラン。あたーりー!!!じゃあ、これ景品ね
スッゲェこのおじちゃん
ぜーんぶアタリ
すごーい
「ん?うむ、そうか?じゃあ、この当たったおもちゃは、みんなで分けなさい」
えっ?いいの?
やったー!!
ありがとう、おじちゃん!!
「遅くならないうちに、帰りなさい」
子供達にお礼を言われ
ニコニコと手を振っている先生は
普段の先生とは違う…
少年のような可愛らしさがあって…母性本能をくすぐられる
ー可愛いなぁー
私がまるで母か姉のような
そんな独り言を言っていたら
ねぇ?こんな所で何してるんだい?
ひとり?
せっかくのお祭りなんだからさ、お兄さん達と遊ぼうよぅ?
あー、たまにいるよね
こういう絡んで来るヤツ
正直、こんな人達くらい一捻りに出来る…でも
今は、道いっぱいに店が並び
子供連れの家族や、老夫婦達が傍に居た
こんなところで騒ぎを起こす訳にはいかない
とりあえず、一緒に行く振りをして
他所で蹴散らしてやるんだから…
私が大人しくしていると