第38章 “またね” ※
「んぅ、んっんん…んはぁ」
くぐもった喘ぎがひっきりなしに漏れる。
長い口付けを経てリヴァイが唇を離すと、太い銀糸が垂れ、エマの胸を汚した。
「まだたいして触れてもねぇのに声出しすぎだ…」
リヴァイはキスの間中、エマの身体をくまなくなぞった。届く範囲は全て網羅したと言っても過言ではない。
耳の裏から鎖骨、鳩尾、腰骨、脇下。腕を通り、掌、指の間まで。
先に宣言した通り、エマの細部にいたるまで自分を覚えさすように。
「っめぇ、あっ!……リヴァイさんっ」
両手を上にあげ露わになった脇下に舌を這わせると、腰が逃げるように揺れた。リヴァイが囲っているせいで逃げられなどしないのだけれど。
「こんなところを舐められるのは初めてだもんな。くすぐったいか?…安心しろ、すぐに良くなる。」
「いやっ、やぁっ、きたな、」
「お前の体で汚い場所なんてねぇ」
暴れるエマを押さえつけながら、リヴァイはざらついた部分で舐め上げたり、舌先でチロチロと刺激を送り続ける。
するとやはり予想どおり数分もしないうちにエマから抵抗が消え、快感を表す声が滲んだ。
「ここ好きか」
「あっ!ん、リヴァ…はっ、あぁ…」
二の腕の裏を肘まで這わすと儚げな声を出す。薄く目を瞑り、表情は恍惚としていた。息もだいぶ上がっている。
「ハッ、もうイきそうな顔してるじゃねぇか。ここも、触ってもないのにビンビンに勃たせやがって…」
「ふ、ああ!!」
胸の中心で天に向かい震えている粒。軽く摘んだだけで背中が反った。
あまりにも素直に、そしてキスと躰をなぞっただけでここまで快楽に従順になってしまう姿を見て、リヴァイも昂りを隠せないでいた。
親指と人差し指で尖りきった乳首を潰すように捻りあげた後、指の腹で優しく転がすとピクピク震える。
「いやらしいな…エマ」
感じやすいとか、潜在的な部分があるかもしれないが、エマの躰はリヴァイしか知らないはずだ。
自分がエマを紐解き、ここまで淫らな女にしたのだ。
自分が教えた快楽に素直に反応するエマが、可愛くて愛おしくてたまらない。