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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第32章 北の地にて ※




肥大しきったリヴァイの熱が奥を突くたび、エマは脳天を突き抜けるような快感と、多幸感に包まれる。

何度も力を奪われそうになりながらもエマは必死にしがみつき、喘ぐ隙間から何度も何度も名前を呼んだ。


「あっ!あぁっ!りばいっ、はあ゛っりっ、りばぁあ゛っ!!」

包み込まれるように重なっていた身体が少し浮き視線が絡まる。


「っ、クソ…そんな顔、すんな…」

そんな顔、と言われてもどんな顔をしているのか自分じゃ分からない。だって必死なのだから。

けれどそう言うリヴァイだって、エマの劣情に火をつけるような顔をしている。
熱を帯びた切なげな瞳を細め苦しそうに、けれど愛おしそうに見つめるのは反則だ。


視線を絡め合ったまま互いの額同士が触れた。
至近距離に迫った銀鼠色の瞳にエマは己の姿を見る。

それは愛する人に全てを捧げようとする、一人の女の顔だった。



「エマ…」

エマは掠れた声に導かれるように目を閉じた。

音もなく唇が重なったその瞬間、情欲の火花が散る。
炎は燃え盛り、獰猛な生き物のように姿を変えた二つの唇は互いを貪り尽くすように蠢いた。


「ふっ、んん゛っ!んっ、んん゛ぁふぅ!」

上も下も深く結ばれ、二つの個体はその結合部から溶けて混ざり合っていく一

そんな感覚に陥ってしまうほど、身体も頭も互いの存在に侵されていた。


もう最大と思っていた陰茎が更に太さと硬さを増し、エマの中を狂気に満ちた愛で貫く。

口端から流れ出る唾液も、下の結合部から溢れる体液も気にせず、エマもリヴァイも二人だけの幸せを噛み締めた。


「んっふぁっ!あ゛あ゛っ!あっぁあ゛!!」

喉奥から舌が抜かれ乱れた呼吸が耳につく。
それはもうどちらのものかも見分けがつかないほどだが、そんなのはどうでもよかった。

首元に痛みが走る。しかしそれさえも至福だと思える。
顔を埋めていたリヴァイが起き上がり、エマの腰を掴むともう最後だと分かった。


エマもおおよそ限界だった。
あとほんの少しでも強く、長く打ち付けられ続ければ果てる。

絶頂はすぐそこまで迫っていた。


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