第26章 兵長ご満足プラン ※
「んっ…ふぅっ…んんっ、んぅっ」
舌を深く絡め合ったまま、律動は開始された。
一瞬たりとも離さない、離したくないという思いが嫌と言うほど伝わる。
私だって同じ気持ちだ。
首に回した腕にぎゅっと力を込めて、必死になって抱きついた。
「はぁっ…んん、リヴァ…さぁっ、リヴァ、イさんっ…!」
「エマっ…」
何度も名前を呼んで、何度も名前を呼ぶ声を聞いて、溢れる幸せを何度も何度も噛みしめる。
この温もりを、この幸福を忘れないように、そしてそれをちゃんと伝えたい。
少しでも多く自分の声を、温度を、想いを彼の中に刻みたい。
愛する人とこうして身体を重ねることができるのは当たり前じゃない。
これからだってそうだ。
日々寄り添っていられること自体が奇跡で、それが明日も明後日もその先もずっと続く保障なんて最初からどこにもない。
だから少しも悔いが残らないように、伝えたいことは“今”伝える。
「リヴァイさんっ!ぁっ、はぁ…きもちぃ…きもちいですっ!だいすきっ!」
「…エマっ…エマ…!」
ナカを押し広げるようにして膨張した彼は、私の奥へ幾度となく深い愛を注ぎ込んでくれる。
兵長の舌が荒々しく私の舌を掬い取り、本能のままに掻き回す。
溢れた唾液が何本も口端から垂れて首筋へと伝うけれど、それでもお互い口付けを交わすのをやめようとはしなかった。
「んん゛ぅ!んっんんーッ!ぅん゛ぅ!」
何度も何度も子宮口を突かれて、意識が飛びそうになる。
さっきから全身が痙攣しているし、堪えきれない嬌声が塞がれた口の端から漏れるけれど、もう止め方なんて分らない。
それでも意識を飛ばしたくなくて、一生懸命しがみつく。
「は、あっ!んっぁぁあっ!」
唇が離れ、霞がかった視界に切れ長の瞳が映る。
その目はこれ以上無いほどに優しくて、そして深い愛情に満ちていた。
「エマ、愛してる」
「リバ んぁっ!あぁっ!あ゛ぁぁあっ!」
真っ直ぐ目を見て囁いてくれた愛の言葉に私が何か返す隙は与えてくれず、今まで以上に激しく突き上げられた。
ーもう、だめ…壊れちゃう…
「あ゛っ!あぁっ!イクっ、イクぅっ!イっちゃぁああ!」