第26章 兵長ご満足プラン ※
「そんなこと…あっ!」
背後から浴衣の合わせに手を滑り込ませ乳首を弾くと、ビクンと大きく反応した。
そのまま中指で緩く円を描くとすぐに勃ち上がる。
それだけで欲望は膨らみ爆発してしまいそうなほどだった。が、その時。
ーコンコン
「兵長誰か来ました!あっ食事の時間ですよきっと!」
「チッ…」
クソ…
つい悪態をついてしまう。夕食前だったからこうなることは予想できたってのに。
リヴァイは悶々としながらも、はだけた襟を直し入口へと駆けていくエマの背中を仕方なく追った。
「わぁ…」
並べられた料理を前にして感嘆の声を漏らすエマ。
リヴァイは食事なんてさっさと終わらせてさっきの続きをしたい頭しかなかったが、テーブルを見ると目を奪われた。
まるで芸術品のように美しく繊細に盛り付けられた食材達。
その完璧な仕上がりに、こんなに見た目が美しい料理があるのかと驚嘆してしまった。
「食べられそうですか…?」
キラキラと目を輝かせていたエマがふとこっちを見て、心配そうな表情をした。しばらく凝視してしまっていたようだ。
「そうだな…今にも涎垂らしそうなお前の顔見たら、食欲が湧いてきた。」
「え?!そんなはしたない顔してました?!」
「あぁ、卑しさ全開の顔だ。」
冗談めかせば急いで口元を覆って慌てるエマ。コロコロと表情が変わって本当に楽しい奴だ。
「すみません…でも、本当に美味しそうだからつい…」
「馬鹿、冗談だ。」
「そんなぁ…もう!からかってなんかいないで冷めないうちに食べましょ!」
そう言って“いただきます”と手を合わせるエマに倣って、リヴァイも手を合わす。
改めて目線を落とすと、その品数の多さに圧倒される。
どこから手を付けたらいいんだかわからねぇ…
「兵長!この伊勢エビのグリル、すっごく美味しいです!」
箸を持ったままさてどうしようかと考えていると、エマが大きめの皿に乗った一品を指さした。
言われるがままそれを口に運ぶと、香草とチーズの風味が効いたプリっとした食感。その美味さに舌が唸る。
「…美味いな」
素直に感想を言うと、様子をじっと見ていたエマはパァっと顔を明るくして何度も頷いた。