第26章 兵長ご満足プラン ※
背もたれに両手をついてなんとか支えていたのに、後頭部に回った手で頭も引き寄せられてしまい、ついにリヴァイの上に跨がるような形で密着してしまった。
“シー”という声と共に生暖かい吐息が右耳に当たった。
「せっかく死角になってるってのに、大声出したら誰か気づくかもしれねぇだろ?」
耳元で優しく諭すように注意されて、身体がゾクリとしてしまう。
「ひ、人前でこんなことする兵長の方が問題ですってば!」
声量を抑えながらも語気を強めるようにして言い返すが、無視されて耳輪に舌がなぞる。
「ちょ…何考え…て」
たったこれだけのことであっという間に身体の力が抜けてしまう。
拒絶したいのに、ピクピクとひとりでに跳ねる身体は止めることができない。
もう、何なの…
デパートで飴舐めた時といいソフトクリームを食べた時といい、今といい、人前で堂々と…
兵長、こういうシチュエーションが好きなの?!
もしそうならそれは凄く困る…
だってこんなに頻繁に人前で恥ずかしいことされてたら、私の心臓がもたな
「お前、意外とこういうシチュエーションに燃えるんだろ?」
「っ!!」
鼓膜に流れ込んだ言葉に、私は勢いよく顔を離した。
「そんなこと絶対あり得ません!」
「そうか?ならなんでそんな蕩けそうな目してやがる。」
慌てふためくエマに対して、相変わらず意地悪な質問をぶつけるリヴァイ。
「そんな目してま!!ぁっやっ…」
「オイオイ…嘘はよくねぇだろ」
すぐに否定したがその瞬間。
ワンピースの下へするりと入り込んだ手が下着の縁から侵入した。
入り口をなぞる指にぬるりと纏わり付く液体。
自分でもそこが潤ってしまっているのをリヴァイの指の感触で嫌でも理解してしまう。
「っ…!」
「ほら見ろよ。しっかり興奮してんじゃねぇか」
「ちがっ!」
中指についたトロリとしたそれを 厭らしく舐め取る唇。
その淫猥な仕草から目を離せずにエマは固まってしまった。
そして男は舌なめずりをした後 満足そうな表情で告げる。
「安心しろ…後でたっぷり善がらせてやる」
耳元で囁かれた台詞に、エマは不覚にも身体の奥をキュンと疼かせてしまったのだった。