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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第21章 初体験




軽々と抱き抱えられソファに寝かせられてしまった。


一このままではまずい


この場を脱出しようと何度も体を起こそうとするが、痺れて力の入らない腕では上体を支えることすら不可能で、体は虚しくソファに沈んみこんでしまう。


伯爵はそんなエマを見下ろしながら先程のカップを手に取り大きく香りを吸い込むと、ニヤリと口角を釣り上げた。


「相手の心を思うがままに出来たら一番楽なんだけど、残念ながらそれは難しい。でも肉体は意外と簡単なんだよ?」

得意げに言って液体を口に含み、仰向けに転がるエマに跨ると、ゆっくり顔を近づけた。





だめだ!逃げろ!!


頭の中で激しく鳴る声。



必死に首を動かし顔を背けようとするが、両手で頬を包み込まれるようにして掴まれ、しっかりホールドされてしまう。




「……やめっ!んんん一」




結局なんの抵抗も出来ないまま唇を塞がれ、無理やり液体を流し込まれてしまった。

そしてまた口に含み、もう一度。



ゴクリと喉が鳴る音を確認すると、伯爵は舌なめずりをして満足そうな表情を浮かべていた。



「ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ…」

「……フフ、美味しかった?
怖がらなくても大丈夫。恐怖心なんかすぐになくなって、僕と離れたくなくなるから。」

「っ……なに、いって……」

「クックックッ!あーいいねぇその目ぇゾクゾクする。
どうせならもっと反抗してよ。拒否されればされるほど堕ちた顔を見た時に興奮するからさ。
あ、でもその状態じゃまともに抵抗出来ないか。」

「じょうだ………っ?!」




冗談じゃない!



そう言いかけた時、突如襲いかかった異変に言いかけたまま動きが止まってしまう。



「くっ……はぁっ………」



急激にドクンドクンと拍動が激しくなり始め、全身が火照り始める。

それと同時に身体の奥の方がキュンと疼き出し、それらの症状は見る見るうちに激しくなっていった。



どうしようもなく苦しくてソファに爪を立てるもその力は弱々しく、苦しさを逃すことも出来ずに、エマはただ苦痛の表情を浮かべることしかできないでいた。



「あぁ、とても苦しそう。」


憐れむような言葉をかけておきながら、見下ろす顔は実に愉快そうな男。




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