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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第20章 小さな違和感




それから2時間後一


「うう……もう勘弁してくださいよぉ…」

「アハハ!ごめんごめん!真っ赤になりながら話すエマが可愛くていじめすぎた!」

結局、夜の話はナシだと言ったのにハンジの見事な誘導尋問により白状せざるを得なくなっていたエマ。

さすがは調査兵団のブレーンと言ったところだろうか、ハンジの聴取能力はあっぱれであった、これは完敗だ。


「もう、ほんと顔から火が出そうです…」

ハンジはハンジで、耳まで真っ赤になりながら質問に答える姿は大いに滾り、始終ニヤニヤしながらエマの決死の暴露話を愉しんでいたのだった。



「でもさ!リヴァイがこんなに積極的に誰かを好きになるなんて初めて聞いたからほんと新鮮だよ!」

「その話の方がびっくりですよ。兵長すごくモテるのに。」

本当に、引く手数多であろうリヴァイが何故自分を選んでくれたのかは疑問だったが、同時にリヴァイにとってそれだけ特別な存在になれたのかなと思うとやはり嬉しさはひとしおだ。

そう思っていたら、ハンジがそんなリヴァイにまつわるエピソードを話し始めた。



「まぁ来るもの拒まずなところはあったみたいだけど、本気にしたことは無いんじゃないのかな?
それに昔からエルヴィンとばっか一緒にいるから一時期そっちの気があるんじゃないかって噂になったこともあったしね!」


「そこまで!?……でも、それはそれでちょっと面白いかも…」

「だろー?しかもリヴァイは察しの通り気持ち悪いとか言ってたけど、エルヴィンは満更でもなさそうだったのがまた面白かったんだよね!」

「そうなんですか?うーん、でも団長がそう言う姿は何となく想像できる気がします……」

「“噂を真実にしてみるか?”なんて言って、リヴァイに毒突かれてたよ。」

「フフフッ、その光景見てみたいです。」


噂を耳にした時のリヴァイとエルヴィンの反応を想像すると面白くてつい笑ってしまう。


でもあの二人はエマの目から見ても、ただの上官と部下と言うよりもっと深い絆があるように見えていたから、そんな噂が立つのも分からなくもなかった。



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