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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第18章 少女が見たもの





兵長がそんなことを…エルドさん達に言ったの?!


あのリヴァイがそんなことを直属の部下に話すのかと半信半疑だったが、エルドは続けた。


「兵長が秘書をつけるなんて珍しいと思って、実際のところどうなのか思い切ってこの前聞いてみたんだが、お前をすごく褒めてたぞ。
調査兵団に在籍していた経歴がない分人一倍努力して、想像以上の働きを見せてくれてるってな。」

「……ほ、ほんとにそんな話が兵長の口から…?」

「あぁ、間違いなくそう言っていた。」

「いや……う、嬉しい…!!」


ついニヤけてしまった口元を慌てて隠す。


リヴァイが自分のいないところで褒めてくれていたことが素直に嬉しかった。
本人から褒められた時ももちろんだが、それを他の人にも同じように言ってくれていたこともすごく嬉しい。



「ははは!そんなに嬉しいか、よかったな!」

「はい…!ちゃんと認められてたんだなぁって思えちゃって。」


「まぁ俺レベルになりゃ二ヶ月も秘書を続けられてるってだけで兵長がお前を相当気に入ってるのが分かるけどな。」

リヴァイと同じように身につけている首元のクラバットを整えながらオルオはどこか自慢げだ。
そんなオルオのことは華麗に無視して、エマの肩を優しく叩きながらペトラは言う。


「よかったね、エマ!
ほら…私たちと違ってエマって特殊な環境で働いてるでしょ?気持ちを共有できる同期や仲間とか横の繋がりがあんまりないから、これでいいのかなーとかたまに不安になっちゃうんじゃないかな…
でも大丈夫!兵長はちゃーんとエマのこと見てくれてるし、私たちだって間接的にかもしれないけど助かってる部分あるんだから!」


「ペトラさん…ありがとうございます!」

「俺達は同じ上官に従える部下同士だ、立場は違えどこれからもっと仲を深めて行きたいよな。」

「あぁそうだな。じゃあ………まずは手始めに一杯やるか?」


「グンタさん…エルドさん…」


「あ、それ俺も考えてたところでよぉ!エマにも言ってたんだ一度一緒に飲まねぇかって。」


「オルオさん…」



とても優しいリヴァイ班の人達にエマは胸が熱くなった。


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