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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第17章 心を通わせた先 ※




深い口付けをしたまま腰を引き寄せられ、身体が密着する。

空いた手で後頭部を押さえられ、その熱っぽくて甘ったるいキスから逃れる術を失った。



「…………はぁ……ん……」



勝手に漏れ出す声が自分のものじゃないみたいで恥ずかしくなる。

しかし次から次へと与えられる蕩けるようなキスに、そんな気持ちも徐々に霞んでいってしまった。




「舌を出せ」


脳を溶かすような囁きが再び響けば、身体は素直に従った。


ピクピクと小さく震えながら差し出された舌を、リヴァイは優しく掬いとる。

ねっとりとまとわりつくような甘い甘い接吻に、身体はあっという間に熱を持ち、知らず知らずのうちにリヴァイの背中に腕を回していた。











気が付けば、エマは夢中で舌を絡めていた。


自分から初めてするその行為。
確かに恥じらいは感じているのだけれど、身体はリヴァイを求めて勝手に動いてしまうのだ。


穢れなどまるで知らぬエマが初めて見せる淫らな姿に、リヴァイの情欲は高ぶる一方だった。


もっともっと、深く交わりたい。

そんな衝動に駆られ、キスもますます激しくなっていった。



「………んっ……ふ……あ………」


キスだけなのに身体が溶けてしまいそうだ。
足の力が抜けて、一人では立っていられない。

リヴァイが支えてくれたおかげで、ガクンと折れそうになった膝をどうにか立たせることができた。

否、半ば無理矢理立たされているのだけれど。



「…そう焦るなよ。」

「…………はぁっ……」


リヴァイはまだまだ余裕そうな表情だった。

対してのエマは早くも息を上げて、瞳を潤ませている。


まだキスしているだけだろ、と言ったリヴァイはなんだかとても官能的な雰囲気で、エマはそんな言葉ひとつにも身体の奥で燻る熱をさらに大きくしてしまうのだった。









長い長い口付けの後、ようやく唇が離れれば、銀の糸が二つの濡れた唇を繋いだ。

それを見て自分がさらに昂奮したのがわかった。


そして思考の霞んだ頭をぼんやりさせているうちに、後ろのベッドへ押し倒されてしまった。


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