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愛のカタチ【ONE PIECE】サボ編

第6章 俺が守る


その夜。
お風呂から戻ると、サボがリラを部屋に呼んだ。

…コンコン…
「リラです。」

「空いてるよ。」

ドアを開けると、サボが笑顔でベッドの脇に座っていた。

「リラ、ここに座って?」

自分の上に座るようポンポンと、サボは膝を叩いて呼んだ。

「え……」

扉の前で立ち尽くす彼女をもう一度呼ぶ。

「早く、おいで。」

リラは、意を決してサボの元へ近寄っていくと、サボに腕を引かれ、向かい合うように膝の上に座らされた。

脚を開いて座らないといけなかったので、恥ずかしくて顔を赤らめる。

「俺の首にしっかり掴まってね?」

「こう?」

サボは自分の首に腕を回して掴まるように促し、彼女の腰に腕を回して支えた。

「顔が赤いよ?」

「もう、サボのせいだからねっ。」
クスクスと笑うサボの頬をリラは、少し口を尖らせながら抓った。

「痛ててっ…」

痛いとは言ったものの、コアラの抓りより全然弱い。

サボもお返しとばかりにリラの頬を抓り返した。

軽く、優しく。

「……痛ぁい…」

お互い、頬に手を当てたまま、見つめ合った。

「リラ、ずっと傍に居てくれたんだってな。」

「うん、心配だったから……」

「ありがとう。」

俯いてる彼女の頭にキスをした後、徐にサボが口を開きはじめた。
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