• テキストサイズ

愛のカタチ【ONE PIECE】サボ編

第5章 "過去"というライバル


リラはサボを見送るため、着替えて外へ出た。

外にいたのは、ドラゴンと、数名の幹部。
コアラはまだ寝ているようだった。

たくさんの荷物が船に運び込まれている間にサボは、ドラゴンと話をしようとしていた。

「ドラゴンさん。ちょっといいですか?」

「どうした、サボ。」

「行く前に報告があります。リラと…恋仲になりました。俺がいない間、リラのこと、よろしくお願いします。」
そう言って、サボは頭を下げた。

ドラゴンは、サボを見下ろし、肩を叩いて言った。
「…分かっていたよ、こうなることを。むしろこうなって欲しいと思っていた。彼女は我々がしっかり守る。安心して行ってこい。」

「はい!」


荷物を全て運び込み終えた時、サボがリラの前に走ってきた。

「リラ、行ってくる。」
シルクハットを外し、彼女を引き寄せると、サボはリラの額にチュッと優しくキスを落とした。

「行ってらっしゃい。」
そんな二人の様子を、ドラゴンは目を細めて眺め、他の見送りの者や、サボについていく者達は驚いた様子で眺めていた。

リラと、ドラゴンは船影が見えなくなるまで見送った。

「リラさん、サボは君を大切にしてくれる。何も心配せず、彼の傍にいなさい。」

「…はい、ありがとうございます、ドラゴンさん。」


コアラが起きた頃、サボ達は出航したあとだった。

朝食前にリラと話をしようと扉を叩くが、部屋にいないようだ。

彼女はサボを見送ったあと、食堂を手伝っていたのだ。

コアラが食堂にやってくると、リラの姿を見つけ、声をかけた。

「一緒に食べよう!」
二人は、朝食を受け取り向かい合って席に座った。

「ねぇ、リラちゃん。サボくんと……その……シたの?」

「え?何をですか?」

食べながら話すような内容ではないが、コアラは気になってどうしても聞きたかった。

「何って、その…一緒のベッドに寝たら、普通は…するでしょ?」

「一緒のベッドに寝ましたけど、それだけですよ?腕枕してくれて、抱きしめられて眠りました。」

「えぇぇっ!?ホントに?!」

コアラがあげた驚きの声に、他の皆が二人を見た。

「そ、そんなに驚かないでください……」
皆の視線に、リラは慌ててしまった。

/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp