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年齢=恋人いない歴の私が神様の嫁候補にされてたんだが

第4章 #04


 性交して疲れ切って、ふわふわの布団に横になって互いに寝ていた。
青年は私の頭を撫で髪の毛を手に取る。

「名前。なんで年齢=恋人いない歴なの知りたくない?」
「うん、知りたい。」
「名前に近付く生身の男に嫉妬してたから
名前の男運爆下げしてたんだよ。
君の祖母の影響もある。
結婚したから名前はずっと私のものだね。
結婚したら名前を取られることはない。」

 守護神である青年の運気操作、そして祖母の手厚い保護。霊からのサポートが影響していた。
勿論、私の努力不足もあるだろう。
困難を乗り越えていけという使命なのかもしれない。

「お兄ちゃんとおばあちゃん
の影響だったんですね…。
私の努力不足かもしれません。」

 素直に聞いて頷く私を見て、青年は胸を撫で下ろす。
青年は物を思い出し急に立ち上がる。

「いい物を持ってくるからちょっと待っててね。」

 青年は立ち上がり奥へと行く。
戻ってきた青年が持ってきたのは
一振りの立派な太刀だった。

「御覧。これが私の剣だよ。
名前に敵なす者は私が斬り伏せて守ってあげよう。」

 青年はそう言って鞘から刀を引き抜く。
太刀は月のように光っている。

「敵なすから斬り伏せるなんてそんなのは
いけないです…。そんなのエゴじゃないですか。」

 青年の目に輝きはなかった。
私は青年の姿に怯える。

「名前を守るためなんだ。わかってくれる?
普段の姿も可愛いけど、今の怯えてる姿が最高に可愛いよ名前。
さすが我が妻だね。
最高に可愛いのそのままにしてしまいたいな、なんてね。」

 青年は太刀を足元に置いて、私に手を触れる。
私はただ、恐怖で動けなかった。
私は祖母に助けを求める。

「おばあちゃん…!」
「祖母の守護霊を呼んでも来ないよ。ここは、天界で結界が貼ってあるから。来れるもんなら来てみろって感じだね。」

そして青年は私を抱きしめる。
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