年齢=恋人いない歴の私が神様の嫁候補にされてたんだが
第3章 #03
青年は小ぶりな赤い杯を二つ持と神酒の入った
ひょうたんを持ってくる。
「お神酒を持ってきたよ。
これを飲もう?名前も飲む?」
私はこくんと頷く。
青年は私の隣に座り赤い杯を手に取る。
「はい。まずは、お…お酎します。」
神酒の入ったひょうたんを手に持ち、青年の持った赤い杯に神酒を注ぐ。霊界は食べなくても平気なはずだったのだが、なぜか飲まされている。これも儀式なのだろう。
「おつまみなくていいんですか?」
「ううん。なくていいよ。名前も飲んで?」
同じように私の赤い杯に酒を注ぐ。
たっぷりと注ぎ込まれ、白装束に少しだけ零してしまった。
「たっぷりすぎじゃないですか~?
零れちゃってますよ。」
「気のせいだよ気のせい。」
青年は上機嫌で笑う。
「ささ、ぐいっと飲んで。」
青年は私の顔を見つめ、様子を伺っている。
私は青年に言われるままに飲み干した。
自分で言うのもなんだけど、酒は強いほう。
なのに今日はなんだか熱い。
身体が熱くなっていく。
「…!?」
「名前。どうしたの。顔赤いよ。
もしかしてもう酔っ払っちゃった?」
私の頬は真っ赤になってる。
身体どころじゃない。
膣穴から愛液が溢れ、秘所をひくつかせる。
「…っ…あ…。なんか体が熱くなって…よくわかんないです。
お酒飲んだだけなのに。」
「あらら。名前、大丈夫?横になる?実は私もそうなんだよね。」
何か仕込まれたか?
まずい。逃げようとしても体が動かない。
青年は笑顔で悪気はなさそうだ。
これはあくまで契り。
結婚をするためのものなのだ。
「はい…。お兄ちゃんもですか。」
青年は私にここぞとばかりに寄りかかってきて、抱き締めてくる。それだけなはずなのに、吐息が甘く熱くて。
ぞわぞわする。
「お兄ちゃん…?」
白装束の中に手を突っ込んで撫でていく。