第1章 ⚫おい、起きてるんだろ?【リヴァイ】
「後で俺の執務室に来い。書類整理が終わらねぇ。」
何だ、怒られる訳じゃ無いのか。
という事は……二人きり?!
「私で、良いんですか?」
ニヤけそうになる顔を必死で抑える。
「……他の奴らはうるせぇからな。」
「……?」
「話は終わりだ。さっさと持ち場に戻れ。」
「っ…はい!!」
最後の言葉の意図が分からないまま話が終わり、ペトラの元へ駆ける。
前方で待っているペトラは謝るポーズをしていたが
今はそれどころではない。
「ペトラー!今日の夜、兵長の仕事手伝う事になった!」
「えぇ?!何で急にそうなったの?!」
「何で私なのかは分からないけど…他の奴らはうるさいからって言ってた!」
「あぁ、なるほど。他の女の子達は兵長に迫ってるんだよ、きっと。」
「え……そう言う事なの…?」
「ナナは今までそんな事しなかったからだよ、逆に良かったじゃん!」
「それじゃ永遠に告白出来ないよね…。」
嬉しいのか悲しいのか分からくなり、訓練に集中出来なくなった私は
その後対人格闘技でペトラに投げられるのだった。