第2章 ⚫子犬から狼に変わる時。【エレン】※執筆中
「あっ……。明日は俺ですからね!」
リヴァイに引っ張られ、エレンに引っ張られていた方の腕が開放される。
遠ざかっていくエレンの顔は儚げに見えた。
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「おい、何であいつはあんなに余裕なんだ。まさかお前…あんなガキと付き合ってんじゃねぇだろうな。」
リヴァイの自室に連れていかれ、部屋に入ると同時に壁際に追いやられる。
「知らないよ!付き合ってないってば。」
気持ちは嬉しいが、同じ事を何度も言わせるリヴァイに苛立ちを感じる。
「クソッ………俺じゃ、ダメなのか。」
「……リヴァイも分かってるんでしょ?」
私達はいつ死んでもおかしくないって。
実際、同期はリヴァイと私しか残っていない。
「……っ。」
「そんな顔しないでよ……。それに、形だけの恋愛とか要らない。そうゆうのリヴァイも嫌いだったじゃん。」
追いやられたリヴァイの腕からすり抜け、何事も無かったかのように椅子に座ろうと歩き出した。
その時だった。
「ッ?!んッ…!ちょっと、リヴァイ!何すんの?!」
腕を引っ張られ、振り向かされた私の口内に、リヴァイの熱い舌が無理矢理入ってくる。
「はぁッ…ん…んんっ…。」
ズボンに入れたシャツを強引に引っ張りだされ、下からリヴァイの腕が入ってきた。
下着の上から乳房を厭らしく揉みしだかれる。
「やッ!ちょっとっ!やめてよッ…んんっ!」
「好きだナナ。ずっとお前とこうしたかった。」
シャツが邪魔だったのか、ボタンを開けるのが面倒だったのか、リヴァイはボタンを引きちぎるようにシャツを強引に引っ張った。
床にボタンがバラバラと落ちる音が部屋に響く。
「嫌だ!こんな事するなら絶交する!!」
「あぁ、どうなっても構わねぇ。最初から簡単な事だったじゃねぇか。お前が俺から離れられなくなる様にしっかりと身体に叩き込んでやる。」
目で訴えかけてみるが、相手の目の奥には光がない。
リヴァイは独り言を言うかのように私を愛撫し、完全に理性を失ってしまっていた。
「やだっ!リヴァイ…やめてっ…。」
私を抑えつけながらベッドに連れて行こうとするリヴァイの胸板を、容赦無く叩いた。