第28章 家庭教師 MN編 ☆★
「にの~出来た!」
「んー。次こっち。」
「…今日厳しくない?」
「試験近いから。」
「あーやだやだー」
「やじゃないー。」
「ねー、ご褒美ある?」
「なんで試験勉強してご褒美やらなきゃなんないの。自分のためでしょ」
「ご褒美ないとやらない。」
「我が儘言うな」
「やだ。俺がやらなきゃにのも困るくせにー。」
「……。ご褒美ってなに?」
「そりゃあ、にの♪」
「…ませたガキ……」
「ガキじゃねぇし!!」
元々成績の悪くない潤は
高三ながら、二宮の家庭教師だけで
受験に挑もうという姿勢だ。
目指すは二宮が通う、
名の知れた有名大学。
二宮と潤は付き合っている。
潤は二宮が大好きで、
大学を決めたくらいだ。
「これ、一枚満点ごとに服脱いで?」
「はあ!?なんだそれ」
「にの何枚着てるの?あ、アクセも1でカウントしていいよ♪」
「……マジ…」
「一枚満点ごとだから!」
「…………」
「ね?ね、良いでしょ?真面目にやるからっ」
「…じゃあ。満点じゃなかったらどうしてくれんの?潤が脱ぐ?」
「えー…うーん…じゃあ…間違えた数を分に換算して、俺のこと攻めていいよ」
「…分かった。分に換算して、玩具に耐えてもらう。もちろん中で。」
「え゙っ!!?うそっ…」
「なんだよ、自信ないの?」
「っ…い、いいよ!やってやるよ!!あっでも…いきなり難しくするのなしね!!」
「ないよ、もう全部作って来てるから。じゃあ…もうこれから入れる?」
「いいよ。次これ?」
「うん。」
今日は小テスト形式だ。
潤は自分で仕掛けておきながら
厳しい条件に、本気で
取り組み始めた。
二宮はというと、そんなに
何枚も満点は出ないだろうと
逆に余裕を持っている。
「…うわ…いきなり満点…」
「うそ!やったぁ♪はい、なんか脱いでよ」
「…上着脱いでるじゃん、既に」
「だめ、あれ。前から脱いでるからだめ。」
「……。じゃあ…これ、な?」
「うーん…まぁ、うん。」
二宮は手首につけていた
ブレスレットを外して机に置いた。
「はい、80点。」
「え゙っ…」
「2分加算~」
「ちょ…あの、…10秒にしない…?」
「…いいよ。」
「いいの!?」
「んだよ、俺鬼じゃねぇし」
「にの好きーっ♪」
「ほれ、やれ、早く」